東京慈恵医科大学附属病院 母子医療センターでの出産レポ③です。
今回は、私が退院した後にNICUに入院していた赤ちゃんのこと、その時の私の気持ち、NICU〜GCUの様子、退院までの記録をまとめました。どなたかのお役に立てれば幸いです。
出産レポ①普通分娩体験記はこちら
出産レポ②自分の入院中編はこちら
36w0dで2050g。早産で産まれた赤ちゃんの状態
うちの子は妊娠36週0日で生まれました。体重は2050gと小さめ。

医師からは「特に異常はない」と言われたものの、小さく産まれたことがとにかく心配で、毎日泣いていた気がします。
なぜ早産になったのか?
結論から言うと「原因は不明」でした。
私自身の身長も低めで、「これ以上妊娠継続が難しかったのかも」しれません。胎盤も小さかったようで、病理検査をしましたがはっきりとした理由はわからず。
医師からは、「体質の可能性が高く、次回も早産のリスクがあるのでまた大学病院で産んでね」と言われました。
退院前後のメンタル状況
入院中(私)
入院中から気持ちは不安定で、泣くことも多かったです。ただNICUでの面会は頻繁にできていたので、赤ちゃんに会えたときは「絶対に守るぞ」という強い気持ちになれました。笑

思えば、常に自分を責めていた気がします。早く産んじゃってごめんね、と・・・。
退院後(私)
赤ちゃんがいない家に帰ってきたときの喪失感がすごくて…。早産になってしまったことで自分を責める日々。毎日泣いていました。でも搾乳は3時間おきにしないといけなくて、心も体もボロボロでした。

お腹の中に居ないんだ・・・とふとした瞬間に感じて、また涙。笑
「赤ちゃんと一緒に退院できなくても、逆に少し休めるからいいじゃん」と色々な人に言われますが、私は離れ離れになる方がつらかったです。
NICUの様子

NICUにはうちの子のような「少し早産」の子もいれば、もっと早く産まれた子もいました。

機械音がずっと鳴っていて、最初はとにかく怖かったです。
でも、24時間しっかりと看護師さんが見てくれていて、安心できる環境でもありました。チューブだらけの我が子を見て号泣してしまいましたが、それも全部「安全のため」。直接母乳の指導も丁寧にしてもらえて助かりました。
NICUについては慈恵医大の公式サイトを見るとよくわかると思います。
GCUの様子

NICUを卒業した子が入るのがGCU。
少し大きくなった赤ちゃんがいて、NICUよりは落ち着いた雰囲気でした。

沐浴などのお世話もできるようになっていて、少しずつ「おうちでの生活」に近づいている実感がありました。
面会や搾乳のスケジュールと持ち物
NICU・GCUに通う毎日の流れ
私の場合は、朝10時頃に病院へ行き、夕方16時〜17時頃までNICUやGCUで過ごす日々でした。
GCUは面会時間が短く、昼からのみでした。
授乳やおむつ替え、沐浴練習のタイミングなどは看護師さんと相談しながら参加。病院側からは「いつでも来てOK」という雰囲気だったので、毎日通うようにしていました。

前日の面会時に、次の日の予定を確認されました。
搾乳は「冷凍母乳を届ける」ことが心の支えに

退院直後から、3時間おきに搾乳をスタート。夜中もアラームをかけて起きて搾乳していました。

体力的には本当にしんどかったですが、「この母乳を届けることで我が子とつながっている気がする」と思えたのが、精神的な支えになっていました。
通院・搾乳ライフに役立ったアイテムたち
ここからは、NICUに通う中で実際に使ってよかったアイテムをご紹介します。
【おすすめ①】ピジョンの電動搾乳機

ピジョンの電動搾乳機は非常に使いやすくておすすめ。手動はぜっっったいに後で後悔します(笑)搾乳後のバッグも、新生児に与えるものなので公式を使っていました。

SHEINの搾乳機が良いと話題でしたが、新生児の飲料なのでピジョンを選択。
【おすすめ②】冷凍母乳の保存に必須!「母乳バッグ」

搾乳した母乳は病院に持参する必要があるので、衛生的かつしっかり密閉できる母乳バッグは必須アイテムです。
わが家は【Pigeon】の母乳フリーザーパックを愛用していました。使いやすく、漏れたこともありませんでした◎
【おすすめ③】通院に欠かせない「保冷バッグ&保冷剤」

冷凍母乳を病院まで運ぶためには、しっかりと保冷できるバッグが必要。
私は、コンパクトかつ持ち運びやすい保冷バッグと、家にある保冷剤を使っていました。
【おすすめ④】面会や搾乳の合間にリフレッシュできる「自分ケアグッズ」

NICU通いの日々は、身体も心もヘトヘト…。
私は、小さなポーチにリップクリーム・目薬・ハンドクリーム・香りのよいハンドジェルなど、自分の気分を上げてくれるケアグッズを入れて持ち歩いていました。
【おすすめ⑤】隙間で寝る!「遮光アイマスク」

3時間おきの搾乳で常に睡魔との闘い。入院時も活躍した遮光アイマスクでいつでもどこでも休息をとれるようにしていました。
撮影ルールについて
NICU・GCUでは、写真のみOK(デジカメ限定)。
スマホ・動画はNGだったので、一眼レフのミラーレスを持っていたのが助かりました。
子どもの退院までの流れ
退院の目安
NICUに1週間ほどいて、その後GCUに移動。GCUでは、体重や呼吸状態などに問題がなければ、だんだんと退院に向けた準備が始まります。
うちの子の場合は、NICUに10日間ほど、さらにGCUに入ってから1週間ほどで退院となりました。生後17日目での退院です。

17日間と聞くと短いようですが、体感時間はすさまじく長かったです。
退院前には、以下のような確認がありました。
- 体重が増えているか(目安は2300g)
- 自宅での生活環境が整っているか
- 搾乳・ミルクの管理が自宅でもできそうか

赤ちゃんの状態だけでなく、ママ側の心身の準備も見てくれていたように感じます。
ただ、私たちは2200gで退院できました。健康状態など総合的に医師が判断してくれます。
タクシーアプリを登録しておくのが安心🚖
誰でも早産になる可能性はあるので、34週くらいまでには赤ちゃんを迎える準備をしておくのが良いと実感しました。
帰りはタクシー一択!
チャイルドシートに赤ちゃんが乗れないくらい小さかったので、自家用車では難しいと思います。
「GOアプリ」などを事前に登録しておくのがおすすめです。
あなたが使うと私もおトク!
タクシーアプリGO使ってみてください。
下記のコードを登録して乗車すると合計2,000円分のクーポンがもらえます。
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くわしい使い方はこちら。
費用について
NICUやGCUの入院費用って高いのでは…?と不安になりますよね。
でも、赤ちゃんの医療費は基本的に「乳幼児医療証(マル乳)」でカバーされるため、我が家は実質ほとんどかかりませんでした。

ミルクとおむつ代で、3万円くらいだったかな。
ちなみに私の場合は、普通分娩で75万円くらいでしたが。そこから出産一時金などが出ます。普通分娩で大部屋だったら、出産自体は他の病院と大差ない金額だと思います。
※地域や病院、分娩方法によって異なるのでご参考までに!
退院後の暮らし

家に戻ってきても、もちろん寝られない日々。
でも、そばに赤ちゃんがいるだけで焦燥感は消え、心が少し穏やかになりました。
そこからの育児…特に母乳育児がとても大変で、その話はまた別の記事で書こうと思います。
不安なあなたへ

この記事を読んでくださっている方の中には、同じように早産を経験された方、不安な気持ちで検索している方も多いと思います。
「普通に産んであげられなかった」
「一緒に退院できなかった」
――そんなふうに、自分を責める気持ち、私もありました。
でも、大丈夫です。
あの頃のつらい記憶も、赤ちゃんと一緒に暮らし始めればどんどん薄れていきます。
「こんなこともあったね」と笑える日が、きっときます。
まずは、妊娠・出産お疲れさまでした。
どうかご自身のこともたくさん労ってあげてくださいね。
私はニューボーンフォトが撮れないのではないか、ということも気になっていました。笑
あれって生後3週間以内じゃないと撮ってくれない場合が多いんですよね。
探せばいつでも撮ってくれる人も居ますので、そこは心配しすぎないでも大丈夫だと思います。
次回予告
次回は、**「NICU・GCUに通う中で持って行ってよかったもの」**をまとめようと思います!
実際に使って便利だったグッズや、「あれ持っておけばよかった〜」というものも紹介予定です。
お子さんが入院中のママ・パパの参考になれば嬉しいです。
インスタとYouTubeもやっているので、よかったらフォローしてもらえると嬉しいです!
ChuChu Triplog ✈︎ ママと子どものたびじかん


ChuChu in Tokyo
0歳の娘と一緒に、ママになっても旅を楽しむ日々。東京を拠点に、子連れお出かけ&旅ログを発信中。